By whenis , 30 11月, 2017

「一線都市」とは、全国的な政治活動や経済活動が執り行われるなど、中国の都市の中でも重要な地位を持ち、模範的役割や影響力、牽引力をもつ大都市を指します。その地位や能力は主として、都市の発展水準、経済規模、影響力・牽引力、人材吸引力、情報交流力、国際競争力、科学技術イノベーション力、交通の発達レベルという形で各方面に表れ、生産、サービス、金融、イノベーション、流通など全国的な社会活動の中で、牽引役を担ったり、周辺都市への波及効果をもつなど主導的役割を果たします。

 とはいえ、「一线城市」は不動産業界から広まった学問的ではない概念で、そのレベル分けには公の基準がなく、マスコミや専門家が経済情勢を分析する時に多く使われるのみであるにも関わらず、社会通念化し、市民権を得ています。

 ちなみに、中国では、一般的に「一線都市」と言えば、北京、上海、広州、天津、深センなどの大都市を指します。

 なお、2013年には、経済誌の一つ『第一財経週刊』が一連の経済、政治、学術リソースなどの指標に基づき、「新一線都市」リストを作成しています。そこには、成都、杭州、南京、武漢、天津、西安、重慶、青島、瀋陽、長沙、大連、厦門、無錫、福州、済南などの発展の目覚ましい都市が多く入選しています。

By whenis , 29 11月, 2017

头疼。

Tóuténg.
頭が痛いです
“头疼”で「頭が痛い」という意味の形容詞です。子音がどちらも有気音の“t”なので、強く息を吐き出して発音します。

嗓子疼。

Sǎngzi téng.
のどが痛いです
“嗓子”は「のど」です。第3声の“嗓”は上げないように、低く抑えたままで発音します。

发烧了。

Fāshāo le.
熱が出ました
“发烧”は「熱が出る」という意味の動詞です。具体的な体温、例えば「37度5分」は、“37度5 sānshiqī dù wǔ”のように言い、「分」は言いません。

肚子坏了。

By whenis , 28 11月, 2017

 「私生饭」は、極端で過激な行動を取る、ファンとしての道を踏みはずした身勝手なファンを指した言葉です。彼らは、自分が好きな芸能人に対してストーカー行為をしたり、彼らの私生活や仕事風景を覗き見したり、盗撮したりするなど、自己満足のためには芸能人の私生活を侵害することもいとわない人たちです。

 「私生饭」は芸能人にとって大きな迷惑になると共に、社会の秩序や安全にも脅威をもたらし、対象になった芸能人の名誉を損なうこともあります。

どの芸能人もファンが多いのはうれしいことですが、このような「私生饭」が増えるのは困ったものです。

By whenis , 26 11月, 2017

そもそも演技の優れた俳優を指す言葉ですが、最近では、格好をつけるためや、注目を集めるために、自分ではない他人を演じたり、余計な演技をしたりする人を指す言葉として、ネットで流行語になりました。

 例えば、保護者のチャットグループで先生が何かの通知を出した際に、本来であれば「承知しました」とだけ書けばいいところを、「戏精」な保護者は、あいさつや感謝の言葉に、協力する決意、わが子の努力ぶり等等、必要もない脚色を加えた返事をします。

 話が飛びますが、最近、有名作家老舎の同名短編小説を元に製作された映画『不成问题的问题(日訳:ミスター・ノー・プロブレム)』が上映され、人気上昇中です。この映画は、2016年、第29回東京国際映画祭コンペティション部門で上映され、最優秀芸術貢献賞を受賞しました。

By whenis , 25 11月, 2017

出退勤のタイムカードを押す、タイムカードに打刻するという意味ですが、最近では、その意味が拡大され、出席を証明するための署名や記帳をすることや、来場の記録を行うこと、また、一部ウェブサイトやチャットへのログイン、サインアップをすることも記録を残す意味から「打卡」と言うようになりました。身近な例では、日中ともによく学校で行われているラジオ体操に参加してハンコをもらうことも「打卡」ということが出来ます。

 使い方

 [例 文]古代上班也打卡!官员迟到了会受什么处罚呢?

 [参考訳]古代も出勤時には記録が必要だった!官僚が遅刻した時はどんな処罰が待っていたのだろうか?

 [例 文]"跑步打卡"成了高校里近期最热的名词。

 [参考訳]「ランニング」記録届け出制が最近のキャンパスでホットな話題になっている。

 [例 文]微信"早起打卡群"在年轻人中流传。

 [参考訳]ウィーチャットの「早起き挨拶グループ」が若者の間で広まっている。

 [例 文]无印良品设计的车站明年完工,你会去"打卡"吗?

 [参考訳]無印良品のデザインによる駅が来年竣工する予定ですが、あなたは見に行きますか?

By whenis , 23 11月, 2017

「小雪」は二十四節気の20番目の節気で、西暦の11月22日か23日になります。日本語では「こゆき」ではなく、「しょうせつ」と読みます。わずかに雪が降り始める時節を指す言葉です。

 古代の中国では、「小雪」の前後からは虹が見えなくなり、天の気が上がり、地の気が下がるため、天地の気が塞(ふさ)がって、冬になるという考え方があります。

 この節気に当たる数日に入ると、中国の広い範囲で北風が吹き、気温と地温が下がり始め、雪が降り始めます。本格的な冬を前に、冬支度の準備を始める時期でもあります。

 北方では、「小雪」の時期から体内の気を温める作用のある羊肉のしゃぶしゃぶを食べるようになります。また、農家ではお正月に備え、燻製や漬物を作り始めます。南方の一部の地域では、この時期に「糍粑(cíbā)」という日本のお餅のような食べ物を作って食べる習慣があります。

 皆さんのまわりでも、そろそろ冬支度やお歳暮の準備が始まる頃でしょうか。

By whenis , 22 11月, 2017

気まずいという意味の「尴尬」という単語があるように、その語素である「尬」という字を使った単語には「気恥ずかしい」、「カッコ悪い」という意味がつきまといます。以前「尬舞(gàwǔ)」という言葉を紹介しましたが、これは見ていて気まずくなるダンスのことでした。「尬」の後ろにある「聊」は、「聊天(お喋りする)」の動詞語素で、雑談する、お喋りをするという意味で用いられています。

 インターネット時代に入り、インスタントメッセンジャーがもちいられるようになってからは、ネット上でのチャットを指す言葉としても用いられており、チャットルームはこの「聊天」に部屋のいう意味を表す語素である室内の「室」を加えて「聊天室」、グループチャットはグループや群れを表す「群」を前に加えて「群聊」と呼びます。

 さて、「尬聊」はもともとネット用語で、気まずいおしゃべりによって、雰囲気が冷めることを表します。おしゃべり自体は日常のことながら、一部の人にとってはかなり難しいことでもあります。話の通じない人とおしゃべりをしなければならない時はとても乾いた「尬聊」をするしかありません。

By whenis , 20 11月, 2017

「败」には負ける、敗れる、解消する、壊れるなどの意味がありますが、今回紹介するのは、買うという意味です。これは元からある意味ではなく、英語の「Buy」を音訳したものです。ちなみに、中国語には「败家」という言葉があり、こちらは家を没落させる、身代をつぶすという意味があり、似たような言語環境で用いられていました。そこから「たくさん買い物をして家を食いつぶす」というイメージが膨らみ、若者たちに好んで使われるようになったようです。

 また、一方の「血拼」も中国語にはそもそもある言葉ではなく、英語の「Shopping」を音訳したものになります。ショッピングという無味乾燥な単語よりも、「血拼」と言う血生臭い2文字に「血まみれで一生懸命に品物を奪い合うシーン」をイメージすることができることから、若者たちに愛用されているようです。

使い方

[例 文]天津人双11每小时败1亿。

[参考訳]天津の人はダブル11の時、1時間ごとに1億元も買い物をした。

[例 文]今天,我在淘宝败了一套房。

[参考訳]今日、私はタオバオで住宅を一軒を買った。

[例 文]入冬必败清单,这些衣服你买了吗?

[参考訳]冬支度はこれで決まり!このアイテム、もう手に入れた?

By whenis , 19 11月, 2017

二つの意味があります。

 ① タクシー会社がタクシー運転手から徴収するリース料;中国のタクシーは、運転手が会社から借り上げる形で運営されていることから、このような言い方をします。

 ② 冠婚葬祭や引っ越し、入院の時などに出すお祝儀、見舞金。[例]凑~(見舞金を集める)

 中国でも古代には「份子钱」を出す習慣がなく、同様のシチュエーションでは「もの」を与えていましたが、清朝末期から民国初期に当たる時期から、上流階級、特に、満州族の貴族の間では、身分をひけらかすために、「份子钱」を贈り合うようになりました。北京出身の有名作家老舎の作品『正红旗下』にも、この「份子钱」を出すために一家が苦しむ様子が描かれています。

 1949年、新中国建国以降は、しばらくの間「份子钱」を贈り合う風習をなくし、必要なものを贈ることになっていましたが、改革開放後、人々がそこそこの貯金を持つようになってからは、再び「份子钱」を贈る風習が頭をもたげるようになって来ます。

By whenis , 18 11月, 2017

「后」は「ポスト~」の意味;この他にも「后现代」(ポストモダン)などの用法がある。「2020」は年号「2020年」。「愿景」は「ビジョン」。これらを合わせ、「后2020愿景」はポスト2020ビジョンという意味になる。

コメント

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が10日から11日にかけてベトナムのダナンで開かれました。今回のサミットに関して、中国国内では三つの点が注目を集めました。①政策連係の強化、②開放性の維持、そして、③APECポスト2020ビジョンの策定です。

 半年前の今年5月に開かれた第23回APEC貿易相会合で、「ポスト2020ビジョン」の策定が議事日程に組み入れられました。中国側は①「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」という地域協力の新理念の樹立や、②包括的でクオリティの高いアジア太平洋自由貿易圏の実現、③包括的貿易政策連係の構築、④より包括的なアジア太平洋グローバル・バリューチェーンの構築、⑤新たな経済成長源の育成などを含めた主張を打ち出しました。

 APEC第25回非公式首脳会合後に発表された『宣言』では、APECビジョングループを設立し、各ステークホルダーの意見聴取などを含め、ビジョンの策定に協力することが盛り込まれています。