孔子には弟子が3000人いるとよく言われます。これはあくまでも大まかな数字で、およそ3500人いるという言い方もあります。2008年の北京オリンピック開会式のアトラクションでは、孔子が3000人の弟子を率いて、諸国を周遊していたシーンが再現されました。役者たちは、竹簡を手にして「朋あり遠方より来たるまた楽しからずや」など、孔子の多くの名言を読みあげました。とても感動的な場面でした。
孔子の弟子には、優秀な人、即ち、「六芸(りくげい)」(「六芸」とは、六種類の芸です。「礼」は礼儀、モラル。「楽」音楽、詩歌、舞踊。「射」は弓術。矢を射ること。これは人間の心身をともに鍛えるためのものです。次は「御」馬車を操る技術。そして、「書」文字の読み書きから文学です。最後に、「数」、数学、算数です。)に精通する者は72人いました。「72賢人」と言います。さらにその中で、「孔門十哲」、10人の哲学者と呼ばれるトップクラス10人が目立っています。「論語」に載っている孔子との問答でも、よく名前が出てきている学をきわめた逸材です。さらに、「論語」の中で、一番露出の多い3人、いや、言い換えますと、最も目立つ3人の大弟子がいます。