By whenis , 21 11月, 2010

中国語の達人と呼ばれる人たちがいます。中国語が至極上手な人を指して言う言葉のようです。不肖ワタクシもこの言葉で人に紹介されることがあります。そんな風に紹介されても「こんなレベルで達人とは自分ながらおこがましい。」と恥ずかしい限りなのですが、いちいち反論したらキリがありませんし、逆に人格者ぶっているようにも思えてしまうので、笑って流しています。

こんな話になるのはそもそも「達人」にも明確な基準がないからです。理由は『中国語「マスター」の不都合な真実』で述べた「マスター」という言葉に同じ。「達人」という概念も「言ったもの勝ち」の言葉でしかありません。

もともと「master」という語彙には「達人」という語義もありますので、本来は同義のものなのでしょう。ただ、英語の「master」には他動詞用法があるので、「習得する」という語義も持ちます。日本語で「マスターする」という使い方をされるのはここからきています。

本来はほぼ同義であるはずの「達人」と「マスター」という二つの言葉。これに大きな格差を感じるのは私だけではないと思います。

By whenis , 20 11月, 2010

語学の世界ではよく「マスター」という言葉が使われます。語学教材でもよく「●日で英語をマスター」「●●で中国語をらくらくマスター」という言葉を見かけますね。

で、そもそも、「マスター」とはどのようなことを言うのでしょうか。

「マスター」は英語 master のカタカナ発音です。この語彙はいろいろな語義を持ちますが、ここで言う「マスター」は「~を修得する、習得する、極める、使いこなす」の意味でしょう。要は英語なり中国語なりを「習得する、極める」ことを言います。

では何を以って「習得した、極めた」とするのでしょうか。

身近な例として?語学スクールや語学教材の体験談を見てみましょう。「英語が口をついて出てきました。」「中国語のままスッと頭に入ってきました。」「中国語がすごくお上手ですね、と中国人に褒められました。」なんて言葉が踊っています。要は会話やリスニングができたり、ネイティブスピーカーに褒められればマスターとなるのでしょうか。

By whenis , 19 11月, 2010

中国語のススメ

かつて、中国語はマイナーな言語でした。

大戦後異なる東西異なる陣営に属した日本と中国。日本においては中国の存在そのものがマイナーでした。大学の第二外国語はフランス語やドイツ語のようなヨーロッパ言語が主流で、中国語は単なる物好きの道楽のタネでしかありませんでした。

流れに変化が訪れたのは三十余年前、中国大陸で覇を唱えた共産党政権との国交回復に遡ります。その後中国の改革開放と経済成長によって日中間の経済活動が活発化、ビジネス中国語特需に沸いた中国語は一気に第二外国語筆頭の地位を占めるに至りました。

経済成長の中で体制の矛盾に起因する社会の歪みが拡大し、「いずれ崩壊する」と言われながら突っ走って来た中国。気づけば経済の日中逆転がカウントダウンを迎えるところまで来ています。今やその経済的存在価値から諸外国(特に覇権国アメリカ)にとって「崩壊させられない(崩壊はアメリカの利益に反する)国」になりつつあるのです。

By whenis , 18 11月, 2010

声門閉鎖なんて術語を出すと難しそうで引かれてしまうかもしれませんが、早い話「詰まる音」のことです。

「詰まる音」って何?という話でしたら、もっと平たく言えば「っ」の音です。「あっち」とか「こっち」とかの中に出現するあの音です。促音とも言いますね。

日本人相手にいちいち説明する必要はないのですが、この音は小さな「つ」ではありません。ここで音が詰まるよ、という、一種の記号のようなものです。

で、中国語にもこんな声門閉鎖が存在するのですが、日本語のように「っ」と明記されないからでしょうか、知らない人は結構知らないようです。

仮に日本語で「っ」を省いたら、かなり変ですよね。だとしたら中国語でも......考えただけで背筋が寒くなります。
出現位置の違い

中国語の声門閉鎖は声母(子音)のつかない韻母(母音)の前で起こります。直接韻母(母音)から始まるものすべてです。特に「a」「e」「o」から始まるものに顕著に現れます。

日本語の声門閉鎖は母音の後ろに来ますが、中国語は前に来ます。これが日本語との最大の相違点です。極端に言えば、中国語の「a」を日本語で表記するならば、「っあ」になるのです。

By whenis , 17 11月, 2010

中国語の発音で音の強弱という話になると、ついつい声調ばかりに視線が行ってしまいますが、声調(トーン)言語の中国語にもちゃんと音の強弱(アクセント)なるものが存在しています。

難しいものではないのですが、これをしっかり押さえると俄然ネイティブスピーカーの発音に近づきます。一方でこの点がおろそかでも通じることは通じるので、学習者本人がこの問題に気づいていないケースも少なくないようです。

リスニングをしっかりやっていれば無意識のうちにマスターできるものもありますが、事前に頭で理解しておいた方が確実且つ早いので、先に一通り目を通しておきましょう。

文の中の強弱
これは中国語に限らず日本語も(そしておそらく他の言語も)同様なので、いちいち言及する必要はないのかもしれませんが、文の中で重要になる部分や強調したい部分は強く発音されます。

例えば、「是」構文においては賓語(目的語)の部分が強く読まれます。

"他是中国人。"

これは、「是」構文においては、主語がいかなるものなのか、というところが重要になるので、そのいかなるものなのかを表す賓語(目的語)部分が強く読まれるのです。

By whenis , 16 11月, 2010

中国語の発音といえば有名?なのが声調ですね。日本語は一音節内で音程の変化を起こさない言語なので、日本人にとっては神秘的な発音です。同じ「あ」の音もトーンの違いで4種類に分かれると言われたら引いちゃいますよね。

まぁ実際のところはそれほど難しいものではなく、すぐに身につきます。特に高く平たい音である一声と、清水寺から飛び降りるような感じの下がり調子の音である四声はわかりやすいようで、これに躓く学習者は基本的にゼロです。

逆に躓きやすいのが三声。「一度低く下がって途中から一気に上がる」という解説に戸惑って、混乱する学習者も少なくないようです。

第三声

声調の音程を低い音程を1とし、高い音程を5とする五段階で音の高さを表す声調表記方法では、第三声は「214」とされるように、第三声を「一度低く下がって途中から一気に上がる」と表現するのは間違ってはいないのですが、実は大半の場合三声はこのようには発音されません。

By whenis , 15 11月, 2010

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識 や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っ ています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

By whenis , 14 11月, 2010
複文の中には,前後で同じ疑問代名詞を呼応させるものがあります。前の疑問代名詞は任意のものを指して,後ろの疑問代名詞は前の疑問代名詞の指す「その人」「それ」「そのとき」などを表します。日本語にない発想の構文ですので,訳すときに注意が必要です。
你喜欢哪个,我给你哪个。
(あなたの好みのものをどれでもあげます。)
[Nǐ xǐhuan nǎge, wǒ gěi nǐ nǎge.]
你愿意怎么去就怎么去。