「中国語フィージビリティスタディ」で学習プランを設計するための対象的要素としての中国語について軽く触れました。
その中で「敵を知り己を知れば百戦危うからず。」という有名な孫子の言葉を引きましたが、この言葉を借りるならば、「敵」とは対象的要素を指します。
言うまでもなく、その「敵」とは中国語のことですが、本項ではその「敵」たる中国語について、少しだけ掘り下げて考えていきます。
「中国語とは何ぞや」というテーマについては中国語Q&Aの基礎知識の項目で取り上げているので、ここでは割愛しまいます。
そこで、ここではまず「中国語とは」というテーマから一歩すすめて、「外国人が外国語として学ぶ中国語とは何ぞや」というテーマで話を進めましょう。
外国語としての中国語
およそ外国語として学ぶ言語というものは、規範化された、すごぶる純正なものです。中国語について言えば、基本的に数ある多様な方言は学習対象から外れます。粗野な口語や古文なども上級者の嗜みみたいなもので、大多数の学習者にとってはどうでもいいものです。