By whenis , 1 3月, 2018

「春」は春節のことで、「劫」は日本語では未来永劫の永劫、長い時間の意味ですが、中国語では奪う、略奪する、強奪するという意味で使われますが、ここでは「春节」の「节」の字と発音が同じであることから、語呂合わせとしても使われています。この2文字を合わせ、「春劫」として、強奪されたような春節の意味になります。つまり、たくさんのお金を春節期間に費やしたということを意味します。敢えて中国語に倣って語呂合わせをするならば、窮乏の窮の字を使って、「窮正月」という感じでしょうか。

 あるウェブサイトの調査では、アンケートの回答者のうち、春節期間中に使った金額が5000元以下と答えたのは45%、5000元から10000元までが32%で、10000元から20000元までが16.1%、20000元以上が6.3%だということが明らかになっています。これら調査対象の30%が春節を出費の多すぎる「春劫」だと感じているようです。

 また、ネット上では、こうした春節期間中の消費金額によって、その分類までされており、1000元以下は「酷抠族(どけち族)」、1000元から5000元は「人情族(世渡り族)」、5000元から10000元は「恼火族(やってられない族)」、そして、10000元以上は「奢华族(ぜいたく族)」と名付けられています。

By whenis , 28 2月, 2018

「春节」に「经济」ですから、春節にまつわる経済活動のことを行ったものです。これによって消費が伸び、経済成長が促されます。近年では、海外旅行に出かける人も多いことから、周辺の国へも影響が広がっています。

 「春节经济」は、春節前、春節期間中、そして、春節後という3つの部分に分けられます。

 春節前は、いわゆる「年货」など、春節を過ごすための準備ということで、飾り物、食べ物、雑貨、贈答品などが市場の主役になります。その為、春節前には、各ショッピングサイトでも、優待価格盛りだくさんの様々な大型セールが催されます。

 春節期間中には、まず「庙会」(縁日)に出かけますが、近年こうした縁日は単純に楽しむ為のイベントなだけではなく、地方経済を潤すビジネスチャンスにもなりつつあります。そして、最近では、映画にも「春节档」という春節期間の上映を狙ったものがあります。これは日本でもお正月映画という言い方をするのに似ています(他にも「贺岁片」という言い方があり、こちらの方がお正月映画という訳語に近いようです)。中国にはその他にも、この期間を狙って開かれるコンサートや演劇も存在します。同時に、旅行業も賑やかになり、春節期間の七連休を狙う観光商品が沢山出揃います。

By whenis , 26 2月, 2018

「春节」はご存知の通り、春節、旧正月、「账单」は勘定書、伝票を意味します。この二つを合わせた「春节账单」は、「春節期間の支払いリスト」「春節精算表」となります。

中国人の「春节账单」の項目には、「年货」、衣服、年越しの「年夜饭」、年始回りの差し入れ、お年玉、雑費(「庙会」などでの消費や交通費、映画など)があります。帰省する場合には、往復の飛行機代や電車代も含まれます。最近、大気汚染対策として、爆竹があちこちの都市で禁止されていることから、その分の支出はここ数年減少傾向にあります。

 「年货」には春節期間中の食材やおつまみ、飾り物などが含まれます。昔の中国社会では、新しい服を着て正月を迎える習慣があり、衣服を贈ることがありましたが、最近ではいつでも新しい服が買えるので、目上の方には衣服でなく、健康グッズを贈る場合もあるようです。そして、これらの出費は、帰省の交通費を含めると2万元を超えることも多々あります。

 こうした出費に追われた結果、春節が終わると懐が寒くなり、「吃土」状態にならざるを得ない人も相当いるようです。

By whenis , 25 2月, 2018

集団の中で人と比べられるものを持たず、自分の仕事や勉強、生活レベルなどに引け目があるなどの理由で、多くの人が集まる集会などの場で他人と比べられることを恐れている人を指します。しかし、こうした人たちは最初からこうした集まりが嫌いな訳ではありません。仕事や生活の向きがよくなって、自分にも人並みに経済力がついたなと考えられるようになったら、進んで集まりに参加するようになります。

 中国ではこのところ、同窓会などに参加すると、思い出を語るほかに、収入、住宅、車、そして、子供の話題で花を咲かせる人が多くなっています。男性の場合、奥さんがきれいかどうか、女性の場合、旦那さんがどれだけ稼げる人か、というような話題が多いようです。男女共通の話題は子供の話題で、どんな学校に行っているのか、成績はどうなのか、また、海外留学をさせているのか、その計画をしているかなどが多いようです。元々は同じクラスで分け隔てなく学んだクラスメートたちも、それぞれの人の価値やキャラクターを無視し、なんらかの基準値を設けて優劣を競うようになってしまうのです。

 同窓会が、再会を懐かしんだり、喜び合ったりする場所でなくなっているのは悲しいことですが、自分が選んだライフスタイルに自信を持っていれば、他人に影響されず、堂々と同窓会などにも参加できるのではないかと思います。

By whenis , 24 2月, 2018

出身地から遠く離れた場所で就職し、暮らしているにも関わらず、春節に故郷に帰ることを億劫がる人たちを指した言葉です。

 帰省を恐れる一番の理由としては「財政赤字になる可能性」があることが挙げられます。まずは交通費ですが、故郷から遠く離れた場所で就職する場合、往復の飛行機や列車のチケット料金だけでもかなりの金額になります。日本語部の日本人スタッフの場合も、シーズンとタイミング次第によってはチケット代金が異様に高騰しており、一回の帰省でお給料の1ヶ月分以上が飛んでしまうこともあり、帰国することも楽ではありません。

 次に、中国の習慣上、就職をした人は「大人」として認められるので、世代が一つ下の親戚の子供たちに「压岁钱(お年玉)」をあげなければならないことも、帰りたくなくなる理由のようです。ちなみに、最近の相場は1人100元か200元程度ですが、場所によっては1000元以上のところもありますし、金額を競うような習慣を持つ地方もあります。ですから、親戚の人数が多いと莫大な出費になってしまうこともあります。

 さらにもう一つは、結婚や出産などを催促されることです。中国では、ほとんどの親は自分の子供が学校で恋愛することを許しませんが、就職してからは、すぐにでも結婚して、子供を産んでくれることを望んでいる人が多いようです。

By whenis , 23 2月, 2018

「微信」はおなじみのインスタントメッセンジャーアプリ「ウィーチャット」のことですね。「红包」は、これもすでにおなじみとは思いますが、お金を赤い封筒に入れたもので、お年玉、お祝儀、ボーナスなど場合によって色々な訳し方があります。この2語を組み合わせた「微信红包」は、ウィーチャットによる「红包」ということになります。

 これはウィーチャットが2014年の1月27日にリリースした機能で、2015年の「春节联欢晚会」で観客と番組とのインタラクティブな交流に用いられて一般化したものです。金額は色々ありましたが、好奇心旺盛な視聴者たちは、みんな夢中になって取り組んでいました。

 その後、企業はこの「微信红包」を連動させたイベントを展開し、一時的、熱狂的なブームを巻き起こしました。メッセージアプリで金銭のやり取りをすること自体は。最初、色々疑問視されたり、問題になったりしましたが、徐々にセキュリティを含む様々な機能が整いつつあり、生活の一部になっており、いわゆる中国版フィンテックの浸透の起爆剤になったとも言えます。

By whenis , 21 2月, 2018

「视频」は映像、動画のことで、「拜年」は年始回りをする、新年のあいさつをするという意味です。「视频拜年」でビデオ通話や録画映像などで新年のあいさつをすることを指します。

 新年の挨拶と言えば、北京では昔、日本の「良いお年を」に相当する言い方で「过个好年」というフレーズが使われていました。これは旧正月を迎える前に言うあいさつで、ほかには「拜个早年」という言い方もあります。旧正月の元日を過ぎて、初めて会った時には「过年好」と言い方が変わり、旧正月の期間中には「给您拜年啦」とも言いました。タイミングが違うと言い方も変わるわけです。ちなみに、旧正月が過ぎてしばらくあっていなかった場合に「拜个晚年」と言いました。もちろん、これらは今でも一部で使われている言い方です。

 通常中国人の一家は元旦を家で過ごし、二日目はお嫁さんの実家に、三日目は親戚関係に、それが終わると同級生や同僚、友人、隣人、仕事上の関係者などにと、順繰りに「拜年」します

By whenis , 12 2月, 2018

春節期間中の旅行のことを言います。

 中国では、大型連休と言えば、十月一日の国慶節連休と、この春節連休をさします。家族旅行を考えている場合などは、この時期、学校も職場も冬休みなので、恰好の時期になるわけです。

 中国では、「除夕」の夜には自宅で一家団欒で年越しをする習慣があります。ですので、一部の家族は「除夕」と「初一」は家族全員で自宅で過ごし、「初二」と呼ばれる旧暦の正月二日から出かけることになります。また、その数日丸ごと家族総出で旅行に出かけることも増えてきました。

 交通機関やホテルもオンシーズンですから、割引もありませんし、国内のどの観光地に行っても観光客に揉みくちゃにされることになりますが、最近は海外組も増えていますから、少しは緩和されていると言えるのかも知れません。

 旅行サービスサイト「途牛網」のランキングでは、国内の旅行先では厦門とその近くにあるコロンス島(鼓浪屿)が一位、その次は成都とその近くにある都江堰で、三位は雲南省の様々な街、そして、海南島の三亜、広西チワン族自治区の北海、雪郷、広州と香港、珠海、マカオなどがその後に続いています。

By whenis , 11 2月, 2018

「抢」は奪う、「票」はチケット、切符のこと。これを組合せて「抢票」として、人気のチケットや切符を奪い合って手に入れることを指します。

 毎年、春節の前に、「抢票」と言う言葉をよく耳にします。最近では諸外国の方にもかなり知られるようになっていますが、中国には「春运」、つまり春節期間中の帰省・Uターン大移動にむけた交通機関の特別輸送体制があります。その第1歩が「抢票」、つまりまずは切符を奪い取ることから始まるのです。

 昔は駅の切符売り場で長蛇の列を作って切符を買うのが、春節前のおなじみの風景でした。そのしばらく後には、近くの切符売り場やエージェントの窓口でも買えるようになりました。希望する期日や時間、寝台車なら上か中か下かなど具体的な希望を出して、そうした窓口で買うようにもなりましたが、春節などの時期には、第一希望が叶わない場合もあります。そのため、第2希望、第3希望などを事前に出しておいたりするわけですが、手に入るかどうかぎりぎりまでわからないという、非常につらい時間を過ごした記憶をお持ちの方もまだいらっしゃるのではないでしょうか。

By whenis , 10 2月, 2018

哪里哪里。

Nǎli nǎli.
どういたしまして
褒められたり、お礼を言われたりしたときの受け答えです。“里”がもともと第3声なので、“哪”は第2声に声調変化します。

不敢当。

Bùgǎndāng.
とんでもないです
褒められたときに謙遜して答える表現で、2回繰り返して言うこともよくあります。

您过奖了。

Nín guòjiǎng le.
褒めすぎです
“过奖”とだけ言ったり、“过奖过奖”と繰り返して言うこともよくあります。

还差得远。