特別母音
Submitted by whenis on 月, 10/21/2013 - 19:00特別母音には、巻舌母音「er」、舌尖前母音「i」、舌尖後母音「i」の3種あります。
「er(ヲル)」舌面が口蓋に向かって高まる位置を単母音の「e(ヲ)」の時よりも、やや前の方によった部分――中舌面となります――におしやり、「こえ」を出しつつ舌先を硬口蓋に向かって巻き上げると巻舌音「r」をともなった「e」の音が得られます。
注意:発音するときの口の開きぐあいは、はじめはやや大きく次第に小さくしていきます。
「i」 この母音は子音のz,c,sの後について一音節をつくるときだけ用いられるもので、発音の仕方はまず口の開きをせまく、唇の両わきをひきしめるようにして舌先は上の歯ぐきに接近させて、僅かに前の子音(z,c,s)のもつ摩擦の程度を減らせるぐらいのすきまをもたせて「ウ」の音を出すつもりで「こえ」を送り出せば、ちょうどこの母音が得られます。
「i」 この母音はまた子音のzh,ch,sh及びrの後について一音節をつくるときに用いられるだけであります。発音の仕方は、唇の両わきをひきしめて舌先を硬口蓋に向かって巻き上げ、硬口蓋を巻き上げた舌先とのすきま――僅かに前の子音(zh,ch,sh,r)の摩擦をへらせる程度のすきま――から「イ」の音を出すつもりで「こえ」を送り出します。