中国の八仙伝説
Submitted by whenis on 星期六, 06/08/2019 - 14:53中国では、日本の七福神と似た八仙人の伝説があり、各地で広く伝わっています。日本の七福神は、福をもたらすとして、古くから信仰されている七人の神様です。一般的には、恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人と福袋の七人です。その出身と言いますと、福禄寿、寿老人と福袋三人が中国出身だそうです。また、七福神の代表的な図柄としては、「宝船」がありますが、これは、中国の「八仙渡海図」が元になったという説が有力です。
中国の八仙、八人の仙人とは、李鉄拐(りてっかい)、漢鐘離(かんしょうり)、呂洞賓、(ろどうひん)、藍采和(らんさいわ)、韓湘子(かんしょうし)、何仙姑(かせんこ)、張果老(ちょうかろう)と曹国舅(そうこっきゅう)の8人です。いずれも民間人から仙人になったもので、それぞれ、様々な伝説があります。中国では八仙人といえば、知らない人はいないほど非常に有名です。
この8人の仙人はその出身や特徴により、それぞれ老、若、男、女、富み、権力、貧乏、低い身分を代表します。つまり、社会の各階層、あらゆる生活状態の人々を包括しています。八仙人の物語は、唐の時代から伝わりました。でも、構成人物が変わったりしています。明の時代になると、呉元泰という人が、『八仙東遊記』という小説を書きました。その小説によって、ようやく8人の名前が確定しました。