【腊八】(làbà)[名]旧暦の12月8日、ろうはち.
Submitted by whenis on 土, 01/27/2018 - 15:04由来
「腊」は「腊月」、旧暦十二月の別の言い方。「腊八」として十二月八日を意味します。
「腊」の字はそもそも干物の意味で、旧時には12月になると、来年の豊作を祈るため、神様に干物を供えて祭るイベントを行い、それを「腊祭」と呼びました。秦の始皇帝の時代、この「腊祭」を行う月を「腊月」と呼ぶようになったとされます。祭る日は道教の計算による日なので、一定しませんでした。そこで供えられたのは8種の自然神、穀物という説があり、こうした数に由来し、八日の日に定着したものとされます。
他にもお釈迦様が苦行のすえに飢餓に倒れたのが「臘八」の日で、その日に出会った羊飼いの娘スジャータが差し出した「羊乳(ゴートミルク)の粥」を食べたことで体力が回復し、悟りを開き、ブッダとなった、という話があります。この降魔成道の日がこの日で、そこから「腊八粥」が広く食べられるようになった、という伝説があります。
時代は下って宋の時代、都のそれぞれの寺院で、お釈迦様が悟りをひらいた日である12月8日で行われた成道会で「七宝五味粥」を供えたり、信仰者に贈ったりしました。この「七宝五味粥」はまさに「腊八粥」のことで、この行事が一般化し、民間でもこの日に「腊八粥」を供えるようになったと言われます。
腊八粥