文法モジュール 徹底実力養成コース Lesson06 形容詞述語文 解説
皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。
私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
形容詞述語文
中国語では形容詞がそのまま述語になり,形容詞述語文を構成します。英語に引きずられて“是”などを入れてはいけません。
さて,形容詞が述語になる場合は,普通は程度を表す様々な副詞と組み合わせた形で,述語の位置に置きます。
这间屋子非常干净。
(この部屋はとてもきれいです。)
[Zhèi jiān wūzi fēicháng gānjìng.]
这个办法比较好。
(この方法は比較的よいです。)
[Zhèige bànfǎ bǐjiào hǎo.]
这碗汤太咸。
(このスープはしょっぱすぎます。)
[Zhèi wǎn tāng tài xián.]
这件衣服有点儿贵。
(この服は少し高いです。)
[Zhèi jiàn yīfu yǒudiǎnr guì.]
これらのような副詞がないと,はだかの形容詞を述語の位置に置いた場合,比較・対照の意味が生じ,多くの場合,そこで言い切りになりません。例えば
今天冷, (今日は寒い[が,昨日は暖かかった])
这本书好,(この本はいい[が,あの本はよくない])
の[ ]の中のような意味が言外の意味として含まれてしまいます。上記のような様々な副詞と組み合わせて用いれば,そのような比較・対照の意味はなく,文も問題なく成立します。ただ,“非常”“比较”など,副詞にはそれぞれの意味がありますので,それらを用いた場合はもちろん文の意味は変わります。別に「とても」でもなく「比較的」でもなく「少し」でもない,ただ単に「~だ」という形容詞の意味を伝えたいだけだというときには,文を成り立たせるための飾りの“很”を形容詞の前に置きます。この“很”は,本来は「とても,非常に」という高い程度を表しますが,強く発音しない限りは高い程度は表さず,文を成り立たせるための一種の文法的マーカーになっていると考えましょう。このような“很”も,そこにアクセントを置いて強く読むと,「とても」という本来の意味が復活します。
今天很热。
(今日は暑いです。)
[Jīntiān hěn rè.]
他很胖。
(彼は太っています。)
[Tā hěn pàng.]
否定形
形容詞の否定は,前に“不”を置きます。
今天不热。
(今日は暑くありません。)
[Jīntiān bú rè.]
上記の飾りの“很”を使うのは,肯定形の平叙文の場合です。否定形の場合は“很”を用いなくても文は成立します。逆に,否定形で“很”がある場合は,本来の高い程度を表します。
她不很漂亮。
(彼女はそれほどきれいではありません。)
[Tā bù hěn piàoliang.]
她很不漂亮。
(彼女は全然きれいではありません。)
[Tā hěn bú piàoliang.]
疑問文
動詞述語文と同様に,“吗”疑問文や反復疑問文,疑問詞疑問文などがあります。疑問文のときも,上記の飾りの“很”は使いません。
“吗”疑問文
汉语难吗? Hànyǔ nán ma? (中国語は難しいですか。)
反復疑問文
汉语难不难? Hànyǔ nán bu nán? (中国語は難しいですか。)
疑問詞疑問文
谁最年轻? Shéi zuì niánqīng? (誰が一番若いですか。)