三教九流(さんきょうきゅうりゅう)

スポンサー

 

By whenis , 3 5月, 2019

「三教九流」は、宗教・学術上の各種の流派、色々な職業の人を表します。

 三教とは、中国で流行っていた儒教、道教と仏教を指します。中国の儒教って、あんまり宗教としては意識していないですが、儒教は宗教と言えるかどうか、昔から論争があります。いずれにしても、儒教は宗教よりも、中国、ひいては中国文化圏では、絶大な影響力を持っていることには間違いありませんね。

 また、九流という言い方は、一番最初に、『漢書』に出たものです。中国の春秋戦国時代、色々な思想流派が争う「百家争鳴」の時代だったのです。

 「百家争鳴」の「百家」は、実際、百種類がなく、6流派でした。陰陽家、儒家、墨家(ぼくか)、法家、名家と道家でした。『漢書』の編纂者、班固(はんこ)は、この6家に、更に、3家を加え、「九流」に分類しました。班固によって加えられた3家は、縦横家、雑家と農家です。

 要するに、春秋戦国時代のあらゆる思想流派ですね。なので、「三教九流」は、宗教と学術面の各流派及び社会の各職業の総称となります。

コメント