黑天鹅(hēi tiān'é) ブラック・スワン

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By whenis , 10 9月, 2017

「黑天鹅」はブラック・スワンの訳語で、事前には予想がし難く、起きた時の衝撃が大きい事柄や、そうした現象のことを指します。

 この言い方は、米国金融界の有名人ナシーム・ニコラス・タレブ氏が、2006年に発表した著書「ブラック・スワン」にちなんだもので、「ブラック・スワン理論」とも呼ばれます。

 従来、欧州では全ての白鳥は白いと信じられていたものが、1697年にオーストラリアで黒い白鳥(黒鳥・コクチョウ)が発見されたことによって、鳥類学者の常識が大きく崩れることになりました。ブラックスワン理論は、この出来事から名付けられたもので、確率論や従来からの知識や経験からでは予測できない極端な出来事やありえない現象が発生し、それが人々に大きな影響を与えることの総称になっています。

 「ブラック・スワン」と言える出来事の例としては、タイタニックの沈没や米国での同時多発テロ事件、金融危機、2011年の日本大地震などが挙げられます。最近、この言葉が中国の金融界や経済界でよく使われており、確率が小さくても、万が一発生した場合の対策を講じようとしています。

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