中国では、義務教育の小中学校は、学区制をとっている。学区内には、1つ或いはいくつかの学校がある。しかし、学校のレベルが不均衡なため、学区を越えてでも自分の子を名門校に入れようとする保護者が多くいる。
小中学校に入るには、その学区に住んでいることを証明する書類、つまり、戸籍や保護者の納税証明、不動産所有証明書、または、3年以上の賃貸契約書などが必要となる。そのため、一部の保護者は大金を使って、よい学校のある学区の不動産を買うのである。このよい学校のある学区の住宅を「学区房」という。したがって、「学区房」はほかの地域にある同じ条件の不動産より随分高い。これを是正しようと、いわゆる名門校はそれぞれ新しい住宅区で分校を設けるようになったが、保護者はやはり本校に入れたいと思うようである。
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