洪荒之力(hónghuāngzhīlì)
「洪荒」は混沌未開の状態であること。「之」はの、「力」は力。
地球形成の早期は混沌状態にあり、地殻がまだ薄く、地震が頻発し、気温も高く、造山運動によって大洪水がたくさん起きたと言われている。
この造山運動を繰り返した結果、地球上の大気圏が形成され、地殻も安定した。「洪荒之力」というのは、この地球創生期のような中に秘められた原始的な巨大な力(エネルギー)だという意味。
この言葉はリオ・オリンピック期間中に話題になった。女子100メートル背泳ぎの傅園慧選手は予選後に記者から成績を聞いて、「こんなに速かったの」と驚いた顔をして、また、記者からの決勝戦のために調整をしたのでは、という質問に「我已经用了洪荒之力了!(全力を尽くした)」と答えた。この素直でユーモラスな答えが反響を呼び、「洪荒之力」という言葉が流行りだした。
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