朱光潜は中国近代の著名な美学者、文芸理論家、翻訳家
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「美学」が中国の独立した科学分野として確立されたのは20世紀1930年代のことでした。王国維、蔡元培らはわが国の現代美学を発展させるため、卓越した貢献をしました。朱光潜が著した「文芸心理学」、「談美」、「詩論」などの著作は中国における「美学」研究の先駆けとして、重要な意義を持っています。
また、朱光潜はわが国の「比較美学」と「比較文学」の開拓者の一人でもあります。「詩論」は、このうち「比較美学」分野における典型的な代表作です。
新中国成立後、朱光潜は以前の唯心論的な美学思想を批判し、また、マルクス主義の観点を吸収し、自らの美学思想を充実させていきました。「西側美学史」は朱光潜が著した最も重要な著作で、また、中国の学者による初の美学史に関する著作でもあります。この他、彼はヘーゲルの著作「美学」を翻訳したことでも知られています。
朱光潜(1897ー1986)は中国近代の著名な美学者、文芸理論家、翻訳家です。
朱光潜は1897年、安徽省桐城生まれ。桐城中学校、武昌高等師範学校を経て、香港大学を中退後、1925年からイギリス・フランスなどへ公費留学しました。1933年、博士号を取得した後、帰国し、北京大学、四川大学、武漢大学で教鞭を執りました。西欧諸国への留学により、彼は中国の儒学や仏教、それに道教の影響に加えて、西洋文化も吸収しました。
その後、中華全国美学学会名誉会長、全国政治協商会議委員、中国社会科学院学部委員などを歴任しました。