一鼓作気
皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。
私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
"一鼓作気"は、張り切って物事を成し遂げるという意味です。字面の意味は、一回太鼓を叩くと、士気を高めることができるということです。出典は、中国春秋時代の歴史書、「春秋左氏伝」です。それは孔子の編纂と伝えられる歴史書『春秋』の代表的な注釈書の一つです。こんな物語があります。
春秋時代、斉の国が軍隊を派遣し、魯の国を攻撃してきました。魯の王様は迎撃しようとしていました。こんな時に、曹劌という人が訪ねてきて、戦争に関する考え方を述べた後、戦の様子を見たいと頼みました。王様はその才能を評価し、頼みを許しました。 やがて、両軍は対陣します。斉の軍隊が太鼓を叩いて軍を進めようとするのを見て、魯の王様は急いで迎撃しようとしています。曹劌は「まだ進む時ではない」と言って止めました。斉軍が三度も太鼓を叩いた時になると、曹劌は「いいぞ!軍を進めてください」と話しました。すると、王様が軍を進める命令を発し、大きな勝利を収めました。
戦の後、魯の王様は理由を聞きました。曹劌は、「兵士たちが戦うには、勇気がなければならない。一度目の太鼓で士気は最も上がるが、二度目にはやや衰え、三度目には尽きるものだ。向こう側は士気が衰え、まったく戦意を失った時に、わが軍は最も士気が上がっている。だから、敵を負かしたのだ」と勝因を分析しました。