春日内に寄す

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

スポンサー

作者、作者、蘇轍は北宋の詩人。眉山(四川省)の人。兄は蘇軾。父の洵とともに並び称されています。19歳の時に兄の蘇軾一緒に進士に及第し、地方官を歴任しました。中央の役人としても活躍しましたが、55歳の時に左遷されました。この詩は、50歳の時に契丹に派遣された時に作った詩だと言われています。半年間ほどの旅だったようですが、遼の国王の誕生祝に派遣されたようで、ある意味屈辱的なお遣いだったようです。 詩のタイトル「春日内に寄す」の「内」は妻のことで、契丹の地から帰れる喜びを妻あてに書き綴って送ったものです。1句目の燕山は北京の東にある山の名前。帰骖の骖は馬車を引く馬の意味です。日を迎えてとは、あらかじめ日を数えること、カウントダウンですね。嫖姚は軽やかな身のこなしの様子。いつも仕事に使っていた馬車の馬たちも帰任が決まったご主人である蘇轍の気持ちを察して、うきうきしていると歌っていますが、これは、もちろん蘇轍自身の嬉しい気持ちを馬に代弁させています。華髪は白髪のことで、それだけこの地の仕事が大変だったということでしょう。東風は春風の意味です。弊貂の弊は形が崩れた様子。貂は毛皮が珍重されるテンです。春風が吹けば、重いコートを脱ぎたくなりますよね。この詩には後半があって、蘇轍の妻のことを思い、詠っています。今時風に言うなら、単身赴任が終わり妻の下に帰る喜びが溢れた詩ということになりますね。蘇轍の人柄、やさしさがよく表れています。

スポンサー